この子はみなさまに、お母さんに、育てていただいた子です。

この子はみなさまに、お母さんに、育てていただいた子です。

この子はみなさまに、お母さんに、育てていただいた子です。

ご披露宴の結び、ご両家の代表挨拶で、新郎のお母様は、そうおっしゃった後、ご家族の席にいらっしゃったおばあさまに向き直って、深々とお辞儀をなさいました。

そして、頭をあげると・・・

「私ごとで恐縮ですが、新郎●●の父親、私の夫は、今から●●年前に天に召されました。まだ社会には、女性進出が今ほど、図られていない時代でした。仕事でキャリアを積み重ねていくには、相当な困難のある時代でしたが、夫の母であるお母さんが、●●の保育園や学童の送り迎え、預かり、見守りと一手に引き受けてくれました。その応援があったからこそ、仕事を続け、キャリアを積み重ねることができました。●●は、お母さんに育てていただいた子だとこれまで思ってきました。このような機会でもないと、改まってお礼が伝えられないので、今日は、お母さんにこの場を借りて、お礼を伝えたいと思って参りました。その気持ちは少しも変わりません。お母さんありがとうございました。」

再度、おばあさまにお礼を伝えられたあと・・・

「そして、今日、こうしてお祝いをしていただきながら、結婚式の中で感じたことは、私が気づかない、知らないところで、●●はこんなにも、みなさまに可愛がってもらい、ある時は励ましてもらい、ある時は叱ってもいただき、こうしてみなさまにも、育てていただいた子なんだということです。私だけで育てた子では決してありません。そのことを●●、よく覚えておいてください。そして新婦の▲▲さん、お母さんが私にしてくださったように、私はあなたをこれから全力で応援します。時代が変わったとは言え、まだまだ女性がキャリアを積み重ねていくには大変な時代です。息子以上に、あなたを応援していきますから、足りないところは遠慮なく言ってくださいね。甘えてくださいね。」

会場はこのご挨拶に、一瞬静まり返り、大きな大きなあたたかい拍手で包まれました。

今も忘れられないスピーチの一つです。

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この記事の作者
大学を卒業後、福岡にあるプロモーション会社MC部に入社。

その後FM山口、テレビ山口などでアナウンサーやレポーターを務めました。バイクが大好きで、ラジオでもTVでも、バイクの番組を担当、それが縁で出会ったダーリンと結婚のため上京。

自身の結婚式では、親族には教会プラス温泉を、同僚や友人には東京タワーの夜景をみながらのパーティーを楽しんでいただきました。

ブライダルMCとしても、2000組以上のカップルを担当、フリーウエディングに携わった経験からも、コンセプト作成やサプライズが得意です。また企業研修の講師として、話し方や聞き方、クレーム、接遇などコミュケーション分野を中心に、新入社員から管理者まで幅広い層の研修を担当。

現在は福岡に在住、リターンライダー歴4年目にして、オフロードの会に所属、初心者の私をあたたかく見守ってくださる環境のなかで、のびのび(恐々とも言う)走っています。また、所属したグループのご縁で、「あなたがレジェンドライダー」を企画、バイクライフを通してたくさんの面白い・楽しいご経験やストーリーを伝えています。そのほか、オンラインによるZoom de Wedding、ライダー婚をはじめ「趣味婚」に特化した人前式、話し方講座なども提供しています。

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