忘れられない結婚式
![忘れられない結婚式](https://www.rie-heart.com/wp-content/uploads/2021/04/394025_m-1.jpg)
「親族誰一人も反対しませんでした。」
突然のご病気で、結婚式の3週間前に、新郎のお母様が天国へ旅立たれ、
式を延期した方がいいんじゃないかという思いも胸をよぎったそうですが、
それはそれは当日を楽しみにしていらしたお母様のことを思うと、
延期や内容の変更は一切せずに結婚式をあげることが、
一番のお母様の望みなのではないか、
一番喜ばれるのではないかとしか、考えられなかったそうです。
それをご親族に伝えると、誰一人異を唱える人はいなくて、
「あんなに楽しみにしていたんだから、あんなに喜んでいたんだから、何も変えずに、やって欲しい」と言われ、気持ちがはっきり固まったと、新郎はおっしゃいました。新婦も、また同じ思いでいらっしゃいました。
新郎・新婦お二人と、進行の打ち合わせをした直後の出来事で、その思いをお電話で伺いました。
晴れ女のジンクス
さて、まだお母様がお元気だった時の進行の打ち合わせで、「私は晴れ女なので、担当する結婚式は、ほぼ晴れるんですよ〜」と話したら、新郎が「ウチのお袋も、強力な晴れ女なんで、W晴れ女で絶対晴れますね。」とおっしゃいました。聞けば、どんなに高い降水確率でも、学校行事や地区の行事は晴れると言うジンクスが、周囲に広まっているとのことでした。
ところが、当日は雨・・・
そして迎えた当日、朝から雨が降っていました。挙式が始まる時刻には雨が激しくなりました。
挙式が終わり、晴れれば、チャペルから続いている大階段でフラワーシャワーをおこない、
もしこのまま雨なら、パーティー会場前の前室に移動して、フラワーシャワーをおこなう予定でした。
もうすぐ挙式が結びになるという時間でした。「お母様の嬉し涙なのかな?」「W晴れ女になれなくて残念・・・」などど思いながら、少し恨めしく空を見上げた時でした。
急激にその空が明るくなり、急速に雨があがりました。大階段でのフラワーシャワーも無事おこなわれ、お二人をパーティー会場に迎えました。お二人の席の後ろは、ちょうど外が見えるガラス扉になっていました。
降り注いだ光
開会のMCで思わず、「◯◯さんのお母様は、屈指の晴れ女だったそうですね。そのパワーでしょうか。やわらかな、あたたかい光が、先ほどからずっと、お二人のところへ降り注いでいます。この結婚式を本当に楽しみにされていたお母様が、今ここにいらっしゃいます。ご一緒に過ごして参りましょう。」と、お伝えしました。
お二人が、後ろを振り返って、嬉しそうに光を浴びていらっしゃる笑顔も脳裏に焼きついています。
新郎・結びのご挨拶
「親父、親族のみなさん、会社や友人、すべてのゲストのみなさん、会場のスタッフのみなさん、この日を、あたり前のように迎えることができたのは、みなさんのおかげです。本当にありがとうございました。そして、お袋、ありがとう。(まるでそこにいらっしゃるように見えました。)今日、姿は見えなくても、しっかり見守ってくれていたのを感じています。これから、親父とお袋みたいな家庭を築いていくから、見ていてください。どうか、みなさん、これからもよろしくお願いします。
忘れられない宴です
あの太陽のまばゆいばかりの光、あの日確かに感じたお母様の存在、そしてつながれていく命の尊さ。あの一コマ一コマは今も忘れられません。
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